メインコンテンツまでスキップ

適切なクラスタータイプを選択する

Zilliz Cloud でクラスターを作成する際には、適切な Compute Unit (CU) を選択することが重要です。CU はデータの並列処理に使用される計算リソースの基本単位であり、クラスタータイプごとに CPU、メモリ、ストレージの組み合わせが異なります。

クラスタータイプを理解する

Zilliz Cloud では、Performance-optimized、Capacity-optimized、Tiered-storage のクラスタータイプを提供しています。

次の表では、3 つのクラスタータイプをさまざまな観点から簡単に比較しています。クラスタータイプ間の容量とパフォーマンスの詳細な比較については、最適なクラスタータイプを選択する に進んでください。

クラスタータイプ検索 QPS検索レイテンシクエリ CU あたりの容量
Performance-optimized500-150010 ms200 万個の 768 次元ベクトル
Capacity-optimized100-30050-100 ms800 万個の 768 次元ベクトル
Tiered-storage10-50100-1000 ms4000 万個の 768 次元ベクトル

Performance-optimized クラスター

  • 低レイテンシと高スループットを重視するシナリオ向けに設計されています。

  • 生成 AI、レコメンデーションシステム、チャットボットなどのリアルタイムアプリケーションに最適です。

Capacity-optimized クラスター

  • 膨大なデータセットの処理向けに作られており、Performance-optimized の同等構成と比べて 5 倍のデータ容量を備える一方で、検索パフォーマンスは控えめです。

  • 大規模な非構造化データ検索、著作権検出、本人確認に最適です。

Tiered-storage クラスター

  • 超大規模かつコスト重視のワークロードに最適です。

  • 低コストで大量のデータを保存する必要があるアプリケーションに適しています。Tiered-storage クラスターの容量は Capacity-optimized クラスターの 4 倍です。

最適なクラスタータイプを選択する

クラスタータイプを選択する際は、データ量、期待するパフォーマンス、予算を考慮してください。ベクトルデータの規模は、ベクトル数と次元数の両方の観点から、クラスターのリソース割り当てを決定するうえで重要な役割を果たします。

容量を評価する

クラスターが収容できるエンティティ数は、そのクラスターのクエリ CU 容量によって決まります。

データ量に対して必要なクエリ CU 数を見積もるには、当社の計算ツール を使用してください。

パフォーマンスを評価する

パフォーマンス指標、特にレイテンシと 1 秒あたりのクエリ数(QPS)は重要です。

Performance-optimized クラスターは、特に標準的な top-k の値が 10 ~ 250 の範囲において、レイテンシとスループットの両面で Capacity-optimized クラスターを明確に上回ります。

次の表は、Performance-optimized クラスターと Capacity-optimized クラスターの QPS に関するテスト結果を示しています。

top_kPerformance-optimized クラスターの QPS(768 次元、100 万ベクトル)Capacity-optimized クラスターの QPS(768 次元、500 万ベクトル)
10520100
10044080
25027060
100015040

次の表は、各クラスタータイプのレイテンシに関するテスト結果を示しています。

top_kPerformance-optimized クラスターのレイテンシ(768 次元、100 万ベクトル)Capacity-optimized クラスターのレイテンシ(768 次元、500 万ベクトル)
10< 10 ms< 50 ms
100< 10 ms< 50 ms
250< 10 ms< 50 ms
100010 - 20 ms50 - 100 ms

シナリオ別の内訳

800 万枚の画像ライブラリを持つ画像レコメンデーションアプリケーションを構築しているとします。ライブラリ内の各画像は、768 次元の埋め込みベクトルで表現されています。目標は、1,000 QPS のレコメンデーションリクエストを迅速に処理し、上位 100 件の画像レコメンデーションを 30 ミリ秒未満で返すことです。

この要件に適したクラスタータイプとクエリ CU を選択するには、次の手順に従います。

  1. レイテンシを評価する: 30 ミリ秒のレイテンシ要件を満たすのは Performance-optimized クラスターだけです。

  2. 容量を評価する: 1 クエリ CU を持つ単一の Performance-optimized クラスターでは、200 万個の 768 次元ベクトルを収容できます。800 万個すべてのベクトルを保存するには、少なくとも 4 クエリ CU が必要です。

  3. スループットを確認する: top-k を 100 に設定した場合、Performance-optimized クラスターは 440 QPS を達成できます。安定して 1,000 QPS を維持するには、レプリカ数を 3 倍にする必要があります。

結論として、このシナリオでは Performance-optimized クラスターが最適です。各レプリカが 4 クエリ CU で構成される 3 レプリカの構成であれば、要件を十分に満たせます。

Ctrl I