バックアップファイルからのリストア
Zilliz Cloudのリストア機能を使用すると、誤ってデータが失われた場合やデータ破損、システム障害などの場合にバックアップファイルからデータを復旧できます。これによりビジネスの継続性が確保されます。インシデントからの回復、意図しない変更の元に戻し、または最小限の中断でテスト用にクラスターを複製するための信頼性の高い手段です。
このガイドでは、バックアップファイルから完全または部分クラスターをリストアする方法を説明します。
制限事項
- アクセス制御: プロジェクト管理者、組織の所有者、またはバックアップ権限を持つカスタムロールである必要があります。
完全クラスターのリストア
すべてのデータベースとコレクションを含むクラスター全体を新しいクラスターにリストアできます。これは、テストまたは回復のために環境を複製するのに便利です。クラスター全体をリストアするには、バックアップファイルがクラスターバックアップである必要があります。
リストア中、RBAC設定を含めるかどうかを選択できます。
RBACのリストアは現在ウェブコンソールでのみサポートされており、RESTful APIではまだサポートされていません。
リストア後、db_adminユーザーの新しいパスワードが生成されます。このパスワードを使用して、リストアされたクラスターに接続してください。
ウェブコンソール経由
以下のデモでは、Zilliz Cloudウェブコンソールで完全クラスターをリストアする方法を示しています。
RESTful API経由
以下の例では、既存のバックアップファイルからDedicated-01-backupという名前の新しいクラスターに完全クラスターをリストアします。RESTful APIの詳細については、クラスターバックアップのリストアを参照してください。
curl --request POST \
--url "${BASE_URL}/v2/clusters/${CLUSTER_ID}/backups/${BACKUP_ID}/restoreCluster" \
--header "Authorization: Bearer ${TOKEN}" \
--header "Accept: application/json" \
--header "Content-type: application/json" \
--data-raw '{
"targetProjectId": "proj-20e13e974c7d659a83xxxx",
"clusterName": "Dedicated-01-backup",
"cuSize": 1,
"collectionStatus": "KEEP"
}'
以下は出力例です。リストアジョブが生成され、プロジェクトジョブセンターで進捗を確認できます。
{
"code": 0,
"data": {
"clusterId": "inxx-xxxxxxxxxxxxxxx",
"username": "db_admin",
"password": "xxxxxxxxx",
"jobId": "job-xxxxxxxxxxxxxx"
}
}
部分クラスターのリストア
特定のデータベースとコレクションのみを既存のクラスターにリストアするように選択することもできます。
ウェブコンソール経由
以下のデモでは、Zilliz Cloudウェブコンソールでクラスター内の特定のデータベースとコレクションをリストアする方法を示しています。
RESTful API経由
以下の例では、バックアップファイルから既存のクラスターin01-3e5ad8adc38xxxxにコレクションをリストアします。RESTful APIの詳細については、コレクションバックアップのリストアを参照してください。
curl --request POST \
--url "${BASE_URL}/v2/clusters/${CLUSTER_ID}/backups/${BACKUP_ID}/restoreCollection" \
--header "Authorization: Bearer ${TOKEN}" \
--header "Content-Type: application/json" \
-d '{
"destClusterId": "in01-xxxxxxxxxxxxxx",
"dbCollections": [
{
"collections": [
{
"collectionName": "medium_articles",
"destCollectionName": "restore_medium_articles",
"destCollectionStatus": "LOADED"
}
]
}
]
}'
以下は出力例です。リストアジョブが生成され、プロジェクトジョブセンターで進捗を確認できます。
{
"code": 0,
"data": {
"jobId": "job-04bf9335838dzkeydpxxxx"
}
}