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バージョン: User Guides (BYOC)

検索イテレータ

ANN検索では、1回のクエリで取得できるエンティティ数に最大制限があり、基本的なANN検索のみを使用しても大規模検索の要求を満たせない場合があります。topKが16,384を超えるANN検索リクエストでは、SearchIteratorの使用を検討することをお勧めします。このセクションでは、SearchIteratorの使用方法と関連する考慮事項について説明します。

概要

検索リクエストは検索結果を返しますが、検索イテレータはイテレータを返します。このイテレータの**next()**メソッドを呼び出すことで、検索結果を取得できます。

具体的には、次のようにSearchIteratorを使用できます。

  1. SearchIteratorを作成し、1回の検索リクエストで返すエンティティ数返すエンティティの総数を設定します。

  2. SearchIteratorの**next()**メソッドをループ内で呼び出して、ページネーションされた方法で検索結果を取得します。

  3. **next()メソッドが空の結果を返した場合、イテレータのclose()**メソッドを呼び出してループを終了します。

SearchIteratorの作成

以下のコードスニペットは、SearchIteratorの作成方法を示しています。

from pymilvus import MilvusClient

client = MilvusClient(
uri="YOUR_CLUSTER_ENDPOINT",
token="YOUR_CLUSTER_TOKEN"
)

# iteratorを作成
query_vectors = [
[0.3580376395471989, -0.6023495712049978, 0.18414012509913835, -0.26286205330961354, 0.9029438446296592]]

iterator = client.search_iterator(
collection_name="iterator_collection"
data=query_vectors,
anns_field="vector",
search_param={"metric_type": "L2", "params": {"nprobe": 16}},
batch_size=50,
output_fields=["color"],
limit=20000
)

上記の例では、検索ごとに返すエンティティ数(batch_size/batchSize)を50に、返すエンティティの総数(topK)を20,000に設定しています。

SearchIteratorの使用

SearchIteratorの準備ができたら、next()メソッドを呼び出してページネーションされた方法で検索結果を取得できます。

while True:
result = iterator.next()
if not result:
iterator.close()
break

for res in result:
print(res)

上記のコード例では、無限ループを作成し、ループ内で**next()**メソッドを呼び出して検索結果を変数に格納し、**next()**が何も返さない場合にイテレータを閉じています。